生産者VOICE

2015年入社

大分農場・農場長

手を掛ければ掛けるほど良いモノができる

現在は農場長として、ハウスや出荷場など全体を見渡し、出荷のスケジュール管理やサポートを行うのが主な仕事です。野菜や植物と向き合うのも難しいですが、従業員さんへの声掛けや指示など、農場長として人と向き合う難しさを実感し、管理者としての心得を勉強する毎日です。更にニラの育成に大きな影響を与えるビニールハウスの換気作業や苗の管理など、重要な実務には人一倍気を配るようにしています。

入社3年目に30aの畑を任されたのですが、任された嬉しさと責任感もあって通常業務とは別に時間を作って草抜きや水やりなどを頑張ったおかげで、地元農家で構成される部会の圃場巡回で一番の評価をいただいたことが今でも印象に残っています。それがきっかけで、地元の皆さんから一目置かれるようになりましたし、自分が手を掛ければ掛けるほど良いモノができるという自信にも繋がりました。

ニラは葉物野菜なので、シャキッときれいな状態にいかに育てるかがこの仕事の醍醐味ですね。
虫食いや葉枯れなく育てるには、雑草の処理や適切なタイミングでの農薬散布、換気作業など、様々な工程に気を配る必要があります。地元のベテラン農家さんは、本当にきれいなニラを栽培されるので、自分達にはまだまだ伸びしろがあると信じ、精進を続ける日々です。
2015年入社
農業を志した理由は?
小さい頃から植物や生き物に興味があり、高校・大学ではバイオテクノロジーを勉強していました。
就職活動をする段階で少し視野を広げて植物に携る仕事を探していたところ、「JR九州が農業を始める」という話を人づてに聞き、宮崎の新富農場へ職場見学に行きました。実際にピーマンの植え付け作業などを体験しましたが、元々体を動かして仕事をすることが性に合っていましたし、自分でもいい出会いかなと感じるものがあったので入社を決めました。

1日のスケジュール

  • 6:00

    出社

    ハウスの巡回。収穫担当者は4時頃からニラの収穫を行います(4月~10月)
  • 8:00

    出荷準備

    出荷スタッフとの打ち合わせ、調整作業のサポート
  • 8:30

    ミーティング

    全体的なスケジュールの共有など
  • 9:00

    圃場での作業

    苗の植え付けや草抜きなど、スケジュールを決めて作業を行います
  • 10:20

    ビニールハウスの換気

    ニラの育成に最適な湿度と温度に調整します
  • 11:00

    昼休み

    出荷作業に気を配りつつ、1時間休憩します
  • 12:00

    ビニールハウスの整備

    ビニールの張り替えや配管の修理など
  • 15:00

    業務終了

    ※場合によっては残業することもあります

生産者を目指す方へのメッセージ

安全・安心な野菜を愛着を持って育てる

私は草抜きを済ませた後のきれいに整備された畑を見ることが好きなのですが、草抜きって正直なところ地味で大変な作業ですよね。
でもこういう地味で地道な作業が農業にはすごく大切で、手をかければかけるほど野菜はその努力に応えてくれるのも事実です。
以前、上司から「野菜は親方の足元で育つ」と言われたことがありました。私はその言葉を「畑にどんどん足を運び、畑の中を歩いて、しっかり観察しないさい」という風に受け止め、それ以降は細かな作業にもしっかり気を配り、愛着を持って野菜と接するようにしています。